やはり国鉄型気動車④ 82系「あさしお」「南紀」

82系は特急形といっても搭載エンジンは普通型と変わらぬ170馬力のDMH17系であり、それを1両に2台つんだものだから重量が大きく、今思うと非力で鈍足であった。特急でも表定速度60kmそこそこのものが多く電車に比べれば遅いし走行音も大きかったのが実感であった。しかし未電化単線の路線に足を踏み入れれば速いなと感じたものだから、そのような路線でのスピードアップにいくばくかの貢献はしたのだろう(それまでが遅すぎた?)。 主要幹線の電化・181系DCの増備に伴い活動範囲が年々狭められていったが比較的平坦な線区で1992年まで生き延びた。30年に及ぶ在籍期間は特急用としては長命な方だろう。

 

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①京都から倉吉・米子を走った国鉄時代の「あさしお」。やがて181系化された。 なおこの頃山陰線には新大阪発「まつかぜ」も走っていてそちらは最後まで82系だった。嵯峨(現嵯峨嵐山)付近 1980.4撮

 

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②JR化後平成になってからもまだ少し走っていた。「南紀」通過、河原田にて 1991.1.4撮 この翌年85系に置き換えられて82系は北海道の仲間共々全車引退。

 

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③脇役になってしまったが、②と同日津駅で見かけた「南紀」、②とは別の列車である。