粉青沙器鉄絵魚文瓶

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先日行った日本料理店に飾ってあったもの。WCへ行く廊下の端にさり気なく置いてある。用を足すことも忘れて目がとまった。手を伸ばせば届くようなところにある。う~ん、もって帰りたい。勿論そんなこと出来ないので店の人に許可を得て撮影をさせてもらった。

 

いわゆる鶏竜山窯の特徴の良く出ているものだ。口部分が直されているようだが良い状態である。のびのびと飄々と描かれている魚が落ち着いた場所ではかえって生き生きと見えてくる。博物館などでよく見かける図柄であるが背びれが大きく描かれていること、また口から草をくわえているように見えるのがドカベンの男岩城を思わせて男くささを放つ一品である(笑)。ここの店は豆腐料理に定評がある。白泥の付き具合が豆腐の柔らかさを感じさせ、適切な安住の場所を得たなと見る者に安心感をもたらす。

 

2007,10,31 京都伏見 梅の花 にて