三岐鉄道

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北勢線阿下喜で降りると向こうのほうの山間に鉄道らしきものが見える。員弁川の対岸を走っている三岐鉄道である。ここから国道を歩いていくと三岐の伊勢治田に出られる。地図でまっすぐすぐに見えるので行くことにした。どうしてどうして夏の日差しの中30分くらいかかって着いた。この鉄道は本来セメント輸送が主体の路線だったので電機に引かれた貨物列車が通り過ぎてゆく。今でも貨物輸送が続いているのは民鉄としては貴重な存在となった。長年貨物輸送に携わってきただけあって近年丹生川駅内に貨物鉄道博物館を設置した(運営はボランティアの手によっているが)。
今走っている電車は西武鉄道の中古だが、貨物輸送していたかつての西武の雰囲気が味わえるであろう。10分ほど待って近鉄冨田行きの電車がきた。モハ120とモハ130の重連である。この頃はこういった中型の自社発注車が主流だったが数年後西武の大型車がやってきて駆逐されてしまった。追われて高松琴平電鉄に行った。どうもこのときはこの鉄道にそれほど面白みを感じてなかったらしい。撮った写真はこの2枚だけ。車窓も田畑や渓流が続きその頃にしては珍しい光景でもなかった。が、今は沿線の宅地化が進んでいるらしい。もうちょっと時間をとって見ておくべきだった。伊勢治田にて1977.8.23撮