100周年を迎えた三岐北勢線

大正3年4月5日に北勢鉄道として開業してからこの4月5日に100周年を迎えた。その間事業者名は北勢電気鉄道、三重交通近畿日本鉄道を経て現在三岐鉄道と有為転変としてきたが、現在日本で残り少なくなった762㎜ゲージの軽便鉄道としてずっと生き続けてきたのは驚嘆に値する。この4月5.6の両日沿線各地で記念行事が行われたので出向いてみた。

 

近鉄で桑名下車し隣接する西桑名駅へ徒歩で行く。
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JRや近鉄養老鉄道がひしめき合う構内の片隅、猫の額のようなところから北勢線は出ている。西桑名駅のすぐ前はバスターミナルになっていてこの北勢線と同じ阿下喜へ行くバス路線もあり、ともすれば忘れ去られそうな存在の駅である。1000円で三岐鉄道1日乗り放題パスを発売しているので出札口で購入し阿下喜行に乗車。

 

100周年記念HM
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楚原駅で交換した対向列車172他。100年前も桜咲く下で開業列車は走ったのだろうか。

 

東員駅で3色並び
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大半の車両は右側のような黄色い標準塗装をしているが、左は留置中だった広告塗装車271編成、真ん中は100周年を記念して三重交通時代の色に戻されたク200.

 

眼鏡橋
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沿線随一の撮影地大正5年に竣工したコンクリートブロック製アーチ橋で土木学会推奨土木遺産に指定されているが現在も供用されているのが貴重である。楚原駅から徒歩約20分だがともかく行ってみる。それまで良い天気だったのが電車が来る直前になって横殴りの強い通り雨が降ってきてそこでの撮影。それにしても橋の真ん前にカメラを構えられては避けて撮りようがない、自己チューな鉄が写ってしまった。撮影後また好天。

 

阿下喜の町で各種行事
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左上:阿下喜駅
右上:駅横にある「軽便鉄道博物館」に保存されているモニ226実車とその横を走る1/2ミニ電ホクさん。年間通じ第1・3日曜日開催
左下:旧阿下喜小学校内で5インチ鉄道運転と北勢線写真展
右下:プチ鉄道博物館。建材店の一角を開放し資料の展示をしている。ここにも1/2サイズのモニ226がありよい出来栄えだが実はこれ実用品なのです。なんでしょう?

 

2014.4.6乗車・訪問

 

参考・近鉄北勢線時代の写真>