夕刊の株価欄は必要か

夕刊に載る各銘柄の株価は午前中の引け値である。しかしこれが各家庭の元へ届くのは午後3時から4時の間である。すでに株式市場は午後3時には取引が終わりになり終値がつく。今の時代4時になれば終値はインターネットででも調べれば容易に知ることができる。そうなれば午前中の引け値など今さら見てもなんの意味もない。中には午前中大きく買われて値が上がったが午後になったら今度は大量に売られて値が下がり結局初値を下回ったということもありえるし、夕刊に反発だの続落だの書かれていてもよい判断材料になるとは思えない。
そもそもいまどき新聞に載るあの小さな活字でいちいち銘柄を追う人などいないのではないか。そして読んでその場で取引に参加するということは新聞だけではできようがない。できたとしても夕刊の配られた時にはすでに市場は終わっている。少なくとも夕刊には何のために載せているのかあまり意味を見出せない今日この頃である。