芸備線紀行・三次8時台発の広島行き

三次から広島までは3年前にも乗っていて、その時はすでに希少な存在になっていたキハ58系2連のDC急行だったみよし1号に乗った。備後落合始発だが三次までは普通であった。全車自由席で乗り込んでみたがあまり乗客はなく好きな席に座れた。
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2004.10.11撮 三次にて
思い返すとキハ58系は一応急行用ではあったが一部区間で普通として走ると言う使われ方が結構あった。ローカルな駅から中核都市までダイレクトに運んでくれる地元客の足としても馴染みの深い存在だった。急行という種別が消えかかっているというのはこうしたきめ細かいサービスがなくなってきていると言うことではないだろうか? 8時14分三次発。乗る前三次から次第に標高を下げていくのかと思ったが車窓から見える川の上流に向かって進んでいく。向原あたりが分水嶺らしくそれから下り坂となりやがて見えてくる大田川の下流へ向かって進む。9時25分広島着。老体とはいえなかなか俊足に思えた。

 

先日再び同じ区間を同じ時間帯に乗った。急行みよしは7月のダイヤ改正で廃止となり58系DCも退いた。すでに同区間には快速みよしライナーが出来ていたがこの機に急行もこれに統一された。どう変わったかこの目で見てみることにした。今も備後落合始発でここまでは普通らしい。車両は何か。あらかじめ聞いたところによると広島色キハ47の2連だという。予想に反してやってきたのは広島色は広島色でもキハ120の2連だった。
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2007.8.13撮 三次にて
これなら前日にも乗りましたがな。1両はオールロングシートのものだった。やはり客は少なくて運良くボックスシートの進行向き窓側に座れた。しかしどうも落ちつかないんだな。58のように窓際のテーブルがないのは何もすることがなくて。向原、志和口、とけっこう乗り込んでくる。もう広島市内である。下深川からは完全に通勤列車である。ここからは各駅停車。最近矢賀駅の近くに大型ショッピングセンターが出来たらしい。広島近郊の乗り降りはこれから増えていくかもしれない。9時31分広島着。定時ではあるが急行時代よりはスピードダウン。料金不要を考えればサービス低下と一概にはいえないが、やはりキハ120ではちょっと役不足ではないかと思った。