大文字山登山その3・大の字のど真ん中で

頂上から下り坂を降りていくと15分ほどで視界の広がる場所へ出る。この山の中腹一帯は言わずと知れた5山送り火の火床が並んでいる。

 

大の字の一番上のところに到着。お昼も回った。まずは昼食にしよう。
イメージ 1
登山前に山科で買い求めたお弁当。山で食べるお弁当はいつでも中身が偏っている。それも風情。

 

食事も済み大の字の縦棒の上部分にそって歩き大の字の真ん中部分へ降りる。
イメージ 2
この位置の火床。他の火床に比べてひときわ大きい。
この山の真下から伸びる今出川通が見えそれに沿って京大、2川合流点、京都御苑などが見渡せる。

 

北の方を眺めれば
イメージ 3
5山送り火のとき大文字の隣で燃える妙法の双子山。あの辺は松ヶ崎だ。
船形や左大文字も見えたがズームが届かない。
この位置からの眺めは確かに素晴らしくガイドブックにもその風景はよく載っている。しかし山頂では見通せた山科、伏見、宇治は望めない。送り火はいわゆる碁盤の目の市街部のイベントなのだ。

 

火床の後ろにある弘法大師堂。
イメージ 4
大の字は弘法大師の大なのか。弘法大師といえば真言宗、妙法は日蓮宗、船は浄土への乗り物ということで浄土宗、そして鳥居は神道。考えると送り火は神仏混合、宗派合同の催しだと気がつく。

 

降りる道の横にリフト
イメージ 5
送り火で用いられる燃料の薪はこのリフトで麓から送られる。

 

石段をおり割と広い道に出て下山していく。下りた場所は銀閣寺。哲学の道をたどれば法然院南禅寺永観堂と古都の情緒豊かなたたずまいに登山後の疲れた心身を休めるがよかろう。

 

おわり

 

2009.5.31 撮