名鉄中部国際空港駅

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名鉄で現在一番新しい駅にして国内外各地から東海地区への玄関口となる中部国際空港を見てきた。
北は新千歳から南は那覇に至るまで各地空港へのアクセス鉄道駅が出来ているが駅名に「国際」を入れているのはここだけである。主にアジアの各都市へ発着する国際空港に間違いはないがもちろん国内線も飛んでいる。成田でさえも駅名は「成田空港」で済ませているのだからことさらに国際とつけなくてもいいように思える。が、話はそれるが関西空港は略して関空と呼ぶが成空、羽空、伊空などとは呼ばない。同様に中空という呼び方もいまのところ聞いたことがない。なんとなく空っぽな感じがして響きが冴えない。各地の空港にはそれぞれに親しみやすい呼び名があるので中部は中部で国際空港を強調した呼び名を定着させたいのだろう。

 

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人工島の中にあるため海からの風が強い上に頻繁な飛行機の発着による気流もある。このためホームと電車は防風ガラスで仕切られている。これは構内の冷暖房効果を高めるためでもある。行き届いた設備ではあるのだが乗車しないのにみだりに扉外へ立ち入ることは控えたほうがいい。そんなわけで車両撮影もガラス越しである。この2・3番乗り場はまだこのような写真が撮れるが1番線ミュースカイ乗り場は完全に密閉されていて車両撮影は不可能に近い。鉄には少し残念なところ。

 

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駅からターミナルビルへ向かう連絡通路から両方の建物を見る。右側が名鉄駅、左が空港ターミナルビル。この駅のもう一つの売りは電車を降りてから空港まで段差なしで行けバリアフリー構造になっていること。羽田や成田のように国内線と国際線の搭乗位置が別なこともなく駅を降りて同一ベクトルになっていてまとまりがよいこと。そして案内所やチェックカウンターもわかりやすい位置にある。これらのことが旅客の鉄道利用の誘導を成功させていると思えた。

 

空港が出来る前名鉄の知多方面の路線はまだ観光色が強くパノラマやパノラマDXを使った知多新線へ向かう特急を軸としてダイヤが組まれていたが、空港の完成によって一変し常滑空港線に向かう列車中心となり従来のイメージを払拭した。それにしても中部空港へのアクセス鉄道は名鉄の一手引き受けでその先行投資も大きかっただろうがリターンはもっと大きくなっていると見た。京成や南海にとってうらやましいことに違いない。