男おいどん

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SF漫画家としてならす松本零士の作品の中でなぜか一つズッコケ路線上にあるこの作品には高校生のころ愛着を覚えた。昭和40年代にはこのような貧困な下宿生活を送っている若者はあまた存在して、その貧困さを誇示することすらあった。そんな時代だから大山昇太のキャラや生活様式に共感を感じたものである。当時私は親のもとで暮らしていて衣食住に困っていなかったが、なぜか下宿館のようなところでラーメンライスを食べてサルマタケの中で暮らしてみたいなんて本気で思った。そこで下宿のおばさんや紅楽園のオヤジみたいな人情溢れる人に囲まれてあわよくば下宿館に出入りするような美女と仲良くなれたら幸せなどとアマちゃんなことを妄想した。考えたらあんなオンボロ下宿にうら若い女性が住み込むなんていくらあの頃でもありえね~。呼んでいくうちにだんだんその辺のリアリティーの無さに気づいて読まなくなった。最後おいどんは突如行方不明になって終わりになるが、彼はどこへいったのだろうか?。もしや某国に拉致されたのか知らん?