207系電車

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死者80人に上った今回の福知山線の事故は様々な原因が推測されまだ確実なことは分からない。しかし証言などから制限70キロのカーブに100キロ以上のスピードで差し掛かり急ブレーキをかけたことが分かってきた。事故を起こした207系電車はJR西日本が平成3年より配備を続け今後も増備される予定のある通勤車両である。まあ車令の若い車両をもったいないことだと率直に思う。しかし他私鉄等との競合で高速化に対応するためVVVF制御、大出力モーターを備えステンレス車体で軽量化を図った。それで思うのは高速運転したからこそあれほど線路から大きく外れて脱線し、また軽量化した車体だからこそマンションの中へのめりこんだのではないかということ。それからボルスタレス台車で100キロ以上で曲線通過はやはり無理があったのではないか。もしもあれが103系電車で90キロ以下だったなら被害はこれほどではなかったのではないか? これからの時代列車の高速化は必須の課題で否定できるものではないが、一たび事故が起こると被害が甚大になることを鉄道事業者は認識すべきだ。また各地の安易な新幹線建設に対して一考の契機として欲しい。