開業100周年記念・HO京阪2200系4連自作

今まで何度も京阪電車を作ってみようと思っては実行を躊躇していたのだが、今年4月15日に京阪は開業100周年を迎えたのでこれにあやかりその日を期して本腰を入れることにした。
京阪電車を作ると一口に言ってもその実行には困難が多い。まずその部品がほとんど発売されていないこと。2200~2600系モノコックボディーをきれいに表現するのはそれなりの製作経験が必要なこと。などがあり手の出しにくい車両のひとつである。しかし今年になってヤフーオークションで相次いで京阪電車に使えそうなHO用台車を入手できた。カツミTR203は高速貨車用だが京阪2200に使われるKS73に似ている。もはや絶版品だがそれが2台手に入った。その他日光TS318、FS378も京阪2200系で使われている台車に似ていてこれも安価に入手できた。実はそのことが京阪電車模型化へ背中を押されたような次第である。そんなわけでプロトタイプは2200系と決定した。ただし予算、時間の都合から 2222+2312+2381+2258 の4連(ペーパー製)とした。

 

製作中の写真
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久々の窓抜きからはじめた完全自作。2222の車体に下塗りを済ませ屋上機器類を取り付けようとしているところ。ランボード、クーラー、パンタは市販品があったがヒューズボックスは自作、避雷器は大きさの近いエコー製JR型のもので間に合わせた。

 

4連完成
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けっこうこだわって作ったつもりだがどこかいまひとつしまりがない気がする。まあ運転用ならこんなものでいいか…。先述の台車TR203は実車では電動車である2222と2312に履かせたが構造上モーターをかませられない。そこで実車で付随車の2381に履かせた台車FS378にパワトラをかませる苦肉の策。1モーターで平坦線はスイスイ走った。実物の2222編成は近年新塗装化されたが、個人的にはなじみのある旧塗装にしておいた。それにしても京阪の車両はJR車と並べるとつくづく小粒ですね。欧州製1/87製品に近いようなプロポーション

 

前照灯点灯
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2222と2258の前照灯は点灯できるよう配線した。これは2258.撮影時9V電池で点灯させているので運転時12Vまで上げるともっと明るく光る。お気づきの諸兄もおられると思うが実物の前照灯はもう少し窓に近い低い位置にある。そのようにしようと考えたのだが電球を固定させるにはこの位置より低くするのは困難でやむなく高めの配置となった。ダミーライトにすれば忠実な位置にはできるが機能を優先した。

 

地元を走る車両ともなれば愛着もひとしお 2010.7.25完成