こだま・ひびき

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今年の流行語大賞候補の一つ「チッチキチー」をブレイクさせたのは大木こだま・ひびきである。オールド鉄道ファンとしてはこだま・ひびきという名前にどうも引っかかりがあった。というのはこだまもひびきもかつて東海道新幹線ができる前東海道本線に走っていた特急電車の愛称だったからである。もしかしてちなんでつけたのかと思っていたら、やはりそうだったらしい。もともとこだま・ひかりというコンビを組んでいたがひかりが不祥事をおこして代わって組んだのが今のこだま・ひびきだそうだ。こだまはともかくひびきなんてちょっと思い浮かびませんよ。当時ひびきは同じ特急でもこだまやつばめよりは格下の不定期列車、いわば張出横綱的存在だったのだ。知っている人はそう多くはあるまい。よほどの鉄道通のつけた芸名と見た。おもしろいことに当時「光」という銘柄のたばこがあったのだがどうしてか新幹線のできる頃に製造中止になった。そして入れ替わるようにして「ひびき」という銘柄のたばこが売り出された。列車の愛称とは逆だが、この漫才師と通ずるものがある。すでにタバコの「ひびき」はなくなったが彼ら二人の末永い活躍を見守りたい。

 

さてこう来ると特急こだまやひびきの写真を出したいところだが、何しろ古い時代のことでもちろん私は撮っていない。家のなかを探したがこれというものは見つからなかったがこんなものがあった。1962年10月20日、父親が東京新橋にあるホテルの窓から撮ったらしい。横から撮った写真だからこだまかどうかは分からないがこだま型の151系クロ151、そしておそらくひびきであろう157系と山手線カナリヤ色101系。チッチキチー