JR藤森駅の出来る前

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かつて稲荷の次は桃山でその距離4,5㎞、奈良線内で最も長い一駅だった。その間の京都教育大学キャンパスの東側に駅が作られることになった。駅名は教育大学前とする案もあったがJR藤森に決まった。西側を走る京阪に前から藤森駅はあるがそれとはかなり離れていてむしろ一つ先の墨染駅のほうが近い。だがJR藤森駅の近くには勝運で知られる藤森神社がある。藤森の地名の由来がこの神社にあることを考えればJR駅の方が位置的には正当性があろう。ちなみに京阪藤森駅のそばに深草小学校があり墨染駅のそばに藤ノ森小学校がある。ともあれJR駅は1995年に着工された。駅の出来るところは山を切り開いて線を引いたので切り通しになっている。奈良線は当時は全線単線でそこに列車を走らせながら交換可能な駅を作るというのだから結構な大工事になった。掘割に覆い被さるように橋上駅を建てることになり路盤強化のための基礎工事から始まった。(9月17日撮)
さて工事も竣工して1997年3月8日から使用開始となった。これで伏見区には稲荷・JR藤森・桃山と3つのJR駅ができて、花園・太秦嵯峨嵐山の3駅がある右京区と並ぶことになった。ただJR六地蔵駅宇治市にあるが京阪六地蔵駅伏見区にある。JRの六地蔵もJR化後でできた駅なので場所選定の際は京都市側にする可能性もあったのである。なお宇治市にはJR駅は六地蔵・木幡・黄檗・宇治・JR小倉・新田と6つもある。藤森開業の数週間前、隣駅となる桃山駅へ行った。駅名票を撮るためである。まだ次はいなりのままだ。もうすぐ取り替えられるのだろう。そういえばこの駅名票の後ろの駐車場、今は老人ホームが建っているな(1997.2.19撮)。