若草色の電車新旧(関西線)

天王寺駅で見た関西線の普通電車。多分同じ場所からである。

 

①101系 1983年7月30日
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同じ色の103系も存在したが、細部からこれは101系と見られる。実はこの前の年に101系が大幅に103系に置き換えられる予定だった。ところがこれから走るはずだった103系を8月に王寺駅内の側線に留置しておいたところ当地を襲った大水害で水没して使用不能になり一度も使われることなく廃車になってしまった。それで101系は生き長らえたといういきさつがある。だが101系はずっと冷房化されなかった。
天王寺駅の次は平野とある。東部市場前が出来るのはJRになってかなり経ってからである。近々秩父鉄道の1000系(旧国鉄101系)の1編成にこの色が塗られるそうな


②201系 2008年3月30日
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まだ103系も多く残っているが次第に201系に取って代わられつつある。しかしこの201系も東海道山陽線からのお下がりという構図は103系と同じである。いつのまにか正面の黄色帯は白帯になってしまった。黄色は踏み切りが多い線区での警戒色として採用されていたのだが、思えば関西線も立体化が進んだものでもう黄色でなくてもよいと判断されたのだろうか。もうすぐ奈良駅とその周辺も立体化される。今まで201系にウグイス色がなかったのが不思議に思える。ウグイス色と言うけどウグイスとは似ても似つかない色だ。そもそも1963年山手線にあったカナリヤ色(黄)101系の後継に投入した103系で初めて採用された色であるがカナリヤに対してつけられた愛称だったと記憶する。しかし同じ色を仙石線で採用したときは「杜の都にちなんで」、岡山で採用したときは「マスカットの色にちなんで」そしてこの関西線に採用したときは「若草山の草の色にちなんで」とそのたびにどうにでもこじつけている。いつの日か207系が関西線に入ってくることがあればやはりこの色にするのだろうか?