JR西 大阪環状線のオレンジバーミリオン

国鉄新性能電車の草分けである101系通勤型電車はまずバーミリオンと呼ばれるオレンジ色とカナリヤと呼ばれる黄色の2色で登場し首都圏の通勤路線に投入された。数年後大阪環状線が開通するとここにもオレンジの同系が投入され、図らずも関西圏の新性能通勤電車の走りとなった。やがてその基本設計は103系、201系に受け継がれ同線だけでなく他線にも波及して新性能化が進み大増殖していった。以来50年余、大阪環状線においてオレンジバーミリオンの電車はあまりにありきたりすぎてともすれば趣味の対象に入れずにこれまで特段の撮影の機会はなかったといってよい。

 

ところが
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先般JR西日本が来年より大阪環状線に新型車両323系を導入することを発表。来年から3年かけ現在運行中の103系、201系の国鉄型をすべて置き換える予定という。(日刊ゲンダイ紙より)
新しい車両も一部にオレンジ色をまとっているが車体形状は在来車とは大幅に変わり環状線のイメージを根底から変えていくものだ。これはうかうかしていられない。今のうちにオレンジの103や201を撮りに行かなくてはならないぞ。

 

そんなわけで初めての大阪環状線撮り鉄
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103系、大正にて。いつの間にかなかなか見られない存在になっていてもはやすでに絶滅危惧種である。奈良線阪和線に残る仲間とは違って元ATC対応の高運転台車ばかりでありこれはこれで珍しい。

 

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201系、芦原橋にて。こちらはまだまだ多く残っているがこれが当線の主力かといえばそうとも言えない。現在の環状線には紀州路・関空快速大和路快速が乗り入れていて221,223,225の各系が我が物顔で走っている。昼間はこれらの快速のほうが運転本数が多くて線内運転の普通はその補完に甘んじている印象である。環状線西部にあるいくつかの快速通過駅に立っているとその感が強い。

 

今回の撮り鉄も狙いは103や201だったにもかかわらず快速列車を撮ることのほうが多かった。来年登場予定の323系のデザインを見ると内部は201と同じくオールロングシートであるものの外観は225系に近く、特に目が行くのは225系などに倣って乗客扉が3扉になっていることだ。現在3扉と4扉が混在しているのを3扉に統一しゆくゆくは各駅ホームにホームドアを設置する意図ありと見た。

 

最後にあちこちで やってきたオレンジの憎いヤツの姿を。
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ホームドアができたらこんな写真も撮れなくなるなあ…

 

2015.6.21撮