阪急 今も残る原型阪急顔

阪急2000系に始まるいわゆる阪急タイプは1960年に登場以来既に50年近く経とうとしている。その始祖である2000系はすでに引退したがアウトラインは大きく変更することなく現在まで受け継がれている。一般乗客を乗せる3扉「通勤型」でありながら端正でノーブル、ある意味で重厚さを備えるフォルムは他の私鉄とは一味違った品格を見せ、それが阪急の企業イメージを強く印象付けている。

 

とはいえ前面のスタイルは少しずつ進化している。1960~70頃まで続いた型がまず定着したが、そこから方向幕の取付け、尾灯位置、窓の形状大きさなど変化していく。初期の車両も新車同様に改造されたものもある。いまや方向幕がなく尾灯が窓上にあり角型の窓の並ぶ初期の形は少数派になり支線で余生を送っているばかりである。車齢から見るとそれらの今後の活躍期間は限られたものだろう。しかしこれが阪急の電車という強いインパクトを与えた彼らの存在を今改めて見ておきたい。

 

箕面線3100系
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石橋駅5号線に入線する3158ほか4連箕面行き
最近どこの鉄道でも珍しくなった行先表示板が使われる。昔を知る者にはこれぞ電車らしいなと思う。

 

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石橋4号線に入線した回送3107他4連


嵐山線2300系
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桂に入線した2309ほか4連嵐山行き


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その横にやって来た京都線準急に使われる後期8300系との並び。
どのように進化したかよく見比べてみましょう。
並んでみると確かに時代を感じるがそれでも手入れは行き届いており新車に見劣りしない。

 

久しぶりにその姿を見て少し安心した。
2009.1.18撮