「こんなの二つ重ねてケンケンで登ったる!」 上方落語の「愛宕山」で室町の旦那に連れられて愛宕山へ野分け(ピクニック)に出かけた幇間の一八、繁八が山を前にして威勢をつけて言った言葉。大阪出身のこの二人いざ登ってみると急坂に悪戦苦闘する。しかし愛宕山には千日詣という慣わしがあり、7月31日の宵に愛宕山に登り頂上の神社に参ると千日分の功徳があるといわれ大勢の参拝客でにぎわう。急坂をものともせず愛宕に上れてこそ京都の人間。私も長年京都にいながら愛宕に登らずにいるから功徳に恵まれないのか? そう思って登ってきた。
よく知られているコースは清滝から西側の尾根伝いに登る道。本来の出発点は清滝の手前、鳥居本から始まり頂上まで50丁といわれるが、現在は清滝までバスで行けるのでそこから始める人がほとんどである。
事実上の出発点清滝にある二の鳥居。ここからいきなり急坂でとてもケンケンなど無理!杖が必要。でも若いお母さんが赤ちゃんをおぶり少し大きな子供を連れて登っていった!
事実上の出発点清滝にある二の鳥居。ここからいきなり急坂でとてもケンケンなど無理!杖が必要。でも若いお母さんが赤ちゃんをおぶり少し大きな子供を連れて登っていった!
五合目にある休憩所。このへんから京都を一望できるスポットがいくつか現れる。ここに落語にも出てくるかわらけ投げ場がある。以前はここに茶店があってこれに使うかわらけ(素焼きの小皿)を売っていたようだが今はない。だから投げる人もいない。
7合目を過ぎたところで水尾からの登山道と合流する(水尾別れ)。ここにも休憩所がある。ここからはさらに坂がきつくがんばりどころ。
ここまで約1時間半。社務所横になんと自動車が!。神社の人に聞くと公用車のみ亀岡側から登る許可を得ているそうだ。しかしよくまあ…。4駆でないと走れないという。
やはり社務所横にある飲料の販売機。あの自動車で運んでくるのだろうか。やはりそれなりの値段である。12時もだいぶ回っていた。ここの広場で弁当にしよう。
続く
2010.5.30撮