続・愛宕山鉄道廃線跡

 

5年前にアップした記事

愛宕山鉄道廃線跡 - awatembowの日記 (hatenadiary.com)


戦前嵐山から愛宕山へと走っていた愛宕山鉄道の廃線跡を訪ねたものであるが、今回新たに見出した痕跡を主に記しておく

 

①平坦線
*清滝トンネル(清滝側)
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現存する唯一の平坦線の遺構、道路として使われているが抗の形から単線の架線鉄道用のものとわかる。坑内で車両行き違いはできず交互一方通行になっている。
坑内で湾曲していて見通しが悪く暗い。歩行禁止ではないが中でバスに出くわしたりしたら避けにくくお互い冷や冷やものである。。

 

*清滝駅跡(清滝バス停)
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駅の痕跡など何もないが車止めに使われている廃レール。もしやここに敷かれていたものでは?

 

鋼索線
*清滝川駅跡
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二の鳥居のすぐそばにある古い石段を登ると緩いスロープになった広場がある。これがケーブル駅跡。
山に向けて線路跡も続いているが、歩くのはそれなりの装備が必要。今回はパス。

 

*愛宕駅
表参道水尾別れの地点(写真左上の休憩所のあるところ)から少し登ったところに「水尾山陵参道」と記された石碑がある。
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その碑の参道を隔てた反対側に細い野分け道が伸びているがそちらへ入っていく。
5分ほど歩くと駅舎跡が現れる。
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周りには何もなく一目でそれとわかる2階建ての洋館。同じころ建てられた滋賀県坂本ケーブル延暦寺駅(現存)につくりが似ている。参考・延暦寺駅↓(wikipediaより)
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中に立ち入り可能である。1階部分
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階段を登り2階部分
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建物の裏側へ出る。
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ホームの跡も残っている。線路や館内設備はなくなっているが、たたずまいは往時の雰囲気をしのぶことができる。千日詣や行楽シーズンには多くの客で賑わったことだろう。よくぞ60余年の風雪に耐えたものだ。

 

後日このような文献を見つけた。

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