★昨日気が付いた面白い運賃計算例★

三ノ宮または新神戸から山陽線鴨方までのJR運賃比較

山陽本線岡山県西部に鴨方という駅がある。東京から767.9kmの地点である。さて神戸市内東部にいる人がこの駅までJRに乗車することを考えてみよう。この人は三ノ宮か新神戸かどちらの駅から乗ればよいだろうか。もちろん三ノ宮は在来線、新神戸は新幹線の駅であり新幹線に乗るには特急料金が必要である。まあ在来線ばかりで行くことも可能だがこの際どちらでも最大限新幹線自由席を利用することにしよう。目的地直近の新幹線接続駅は新倉敷駅だから
 
三ノ宮からの場合 西明石から新倉敷まで新幹線料金2480円
新神戸からの場合 新神戸から新倉敷まで新幹線料金2480円

おや、同額だ。じゃあ同じなのかなと思ったあなた、少しお待ちを。運賃計算もしなくては。

三ノ宮~鴨方 180.9km 運賃3350円  ところが
新神戸~鴨方 178.4km 運賃3020円  えっ、330円も安いの!?

そう、いずれの場合も200km未満なので特定市内発着ルールの適用にならず個別の運賃計算になる。そうなると地理上鴨方からはより離れた位置になる新神戸からの運賃のほうが安いのだ。なぜかというと新幹線の運賃計算は並行在来線に準拠しており新神戸駅は在来線神戸駅と同一とみなされているため三ノ宮駅より東に位置していながらこのようなことが起こるケースがあるのだ。新幹線料金も新神戸からでも西明石からでも同じだというならますます新神戸から乗らないと損ということになる。
ただし先述のように乗車区間が200kmを超えると特定市内発着ルール適用となるので同一運賃となるのでご注意を。