16番 プラキットの適合化改造 アリイEF58

以前の記事でプラキットを動力化したEF58を少しお見せした。
⇒ http://blogs.yahoo.co.jp/d19756236/51842784.html

 

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ずいぶん前に作ったものだが市販のプラモデルの車体を生かして16番用のモーターやギヤを入れて線路上を走れるようにしたものだ。このことをちょっと書いておこうと思う。高校生の頃に雑誌「鉄道模型趣味」にプラキットのEF58の動力化の記事が掲載されていたことがあり興味をそそられた。それからずいぶん年月が経って30代半ばになってたまたま町の小さな模型店でその製品を見つけて買って載っていたバックナンバーを探し出して記事を読んで改造に取り掛かった。しかし記事に載っていた鉄道模型社製のEF用連動ギヤなどという部品はもはや絶版だった。。それに変わる伝達装置を探した末サンゴ模型店から出ていた旧型EF用ギヤユニットがあることがわかり某鉄道模型専門店で入手した。プラキット本体が1200円だったがこのギヤユニットが1万円近くして安くは済まないことを思い知らされた。モーターやらウエイトやらパンタやら買いそろえたらトータル2万円は超えていただろう。部品が揃いはしたものの難工事の連続であった。まずセットの台車枠に購入したギヤユニットを合わせるためには整形やねじ穴開けに慎重を極めた。次にキットの台枠部分についている様々な突起を削り取りモーターを安置させるには根気が必要だった。そして前照灯の点灯化のための配線は何度かやり直した。またこのキットの車体前面のステンレス飾りヒゲの装着位置の周囲外側に太くて高さのあるモールドがされている。ここに付属デカールを貼り付けるようになっていたがなんでこんなおかしな設計をするのか不思議だった。まあずれないでなんとか貼りつけた。子細にはこだわらずとにかく走ってくれたらええとの思いだった。無事組上がって数両の客車をけん引して走ったときはすべての苦労が吹っ飛んだ。

 

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あの鉄模の記事は当時かなり注目されたようでキットはかなり売れ必要な部品が品薄になったという。ずいぶん長期にわたり売られていたキットなので私のように後年になってからチャレンジした士もいるだろう。私は1990年に作ったが、現在はプラ製部品が経年劣化して台車枠が損傷してしまい走らせることができない。今や手ごろな価格でプラ製の完成品も出ておりこんな苦労をしなくても容易に手に入れられるが、あんな手間のかかる遊びもまた懐かしい今日この頃である。(製作番号29)