関西鉄道大仏線跡を探索した

イメージ 1

去る9日付け朝日新聞夕刊にこの廃線跡が紹介されていた。これについては数年前に宮脇俊三の著した「鉄道廃線跡を歩く供廚砲蘯茲蠑紊欧討△襦これらをみて私も行きたくなり、JR加茂から奈良まで春の日差しが心地よい日曜日路線跡に沿って歩いてみた。幼少のころ全く未電化だった関西線に乗って、加茂駅構内に転車台や給水塔があったのを見た記憶があるがもう見当たらない。それからもすでに何十年も経っているのにまして百年前の遺構が見つかるのか不安だった。しかし線路伝いにあぜ道・山道・のわけ道を進んでいったら記事の通り橋台がいくつか見つかり赤橋もそのままあった。これなど今でも汽車が走ってきそうな雰囲気である。この路線はわずか9年しか使われなかったと言うのに残された痕跡からはしっかりした工事をしたものだと感心する。私は奈良に向かって下りの道を歩いているが、昔奈良からの列車はかなり急な勾配を走るのに往生したことと思う。起伏の大きい道である。坂を下って梅谷へ出ると線路跡は広い府道となり沿道は宅地化が進んでいる。これではもう痕跡などないと思える。ところが、京奈県境に近いソレイユというショッピングセンターの北側に道路の下にアーチ橋が残っているのを発見!。これは今まで目を通した文献のどれにも載っていない。私が第一発見者か?その写真を載せます。さてその後も歩き続ける。ドリームランドのすぐ前をかつて鉄道が走っていたという事実に驚きつつ奈良市街へ。かつてのターミナル大仏駅の跡地にはSLの車輪をモチーフにしたモニュメントがあった。ああよく歩いた。奈良駅はもうそこだ。