銀杏並木の蹴上

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京阪京津線の京都側は1997年に廃止となり京都市交通局東西線となったが、路面を走っている頃の蹴上付近は季節によりさまざまな彩りを見ることができた。4月の櫻、5月のツツジは有名だったが11月には三条通に植えられた銀杏が黄色く色づきこれまた風情のあったものだ。路線沿いには見られなかったが永観堂南禅寺などの紅葉の名所はここから近く大勢の観光客が京津線に乗ってきたものだ。この写真を撮った頃にはもうすでに走らなくなっていたが急行として運行されていた頃の260系や300系は本線の特急色と同じに塗られていた。銀杏の色とはよく合っていたことだろう。また父親の言によると戦前には東山仁王門から蹴上に至る市電の線があったという。京津線もそうだったが結構勾配が強く運転手泣かせだったと思われる。運行は手間がかかったろう、その上観光シーズンにはこの辺の道路はよく込むようになった。それが市電や京津を立ち退かせた一つの原因になったのだろうか。
1995.11.23撮