えーーっと思った。 近年の姿を見ると往年のダンディーさが潜んで少しやつれたかなという感じはしていたので気にはなっていたのだがまだ57歳、真弓監督と同い年のはず。現在日本ハムコーチということだから思い残すこともあっただろうに…
数年前某清酒CMで江川卓氏と共演したのも記憶に新しい。往年のファンには忘れられない電撃トレードの当事者2人であった。それまでのにっくき阪神キラーが一夜にして阪神の投手となりその年気迫のピッチングで巨人から8勝をあげた。その後も阪神のエースとして投げ続けたが現役中に阪神優勝には巡り合えなかった。帽子を振り落としてサイドから投げる姿が忘れられない。あのころサイドスローというと阪急山田久志とか日ハム高橋直樹などエース級の投手が何人かいた。そう言う時代にこそ存在しえた人ではあった。近年のルール改正でワンテンポ置くあのような投げ方はボークを取られる可能性もあり不利である。現役時代の華やかさに比べコーチとしての存在の地味さは現球界での需要の低さからなのかも知れない。それでも日ハムコーチとして手腕が期待されていただけに残念だ。技術論はともかく巨人へ立ち向かっていくときの気迫は村山、江夏のそれにも匹敵する凄さだった。今の阪神投手陣に見習って欲しいものの一つである。