京阪京津線と時代祭

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先述のように京津線三条~御陵間が廃止になり地下鉄化したのは1997年10月11日で今年もまたその日が近づいている。もう少し京津線の写真を見てみよう。

京都の10月の大きな催しと言えば時代祭。毎年10月22日、維新から平安京までの衣装をまとった仮装行列京都御所から平安神宮までの都大路を練り歩く。その行列の様は京阪本線特急のダブルデッカー車の横っ腹に描かれている。正午に御所を出発した行列は丸太町・烏丸・御池・河原町を経て13:30頃三条京阪に至り三条通を東進して神宮道を北に折れ大鳥居をくぐって14:30頃平安神宮に到着する。このルートからお分かりのように三条通京津線が走っていた頃は10月22日にこのような光景を見ることができた。

ただ撮影となるとなかなか難しく、電車と行列のタイミングがうまく合わせられなかった。構えていても行列の見栄えのするところが来るとは限らない。いい写真をとろうなどという思いは端からあきらめてオートカメラでスナップ的に撮ったのみ。1995年10月22日撮影。まあまともな方の2枚。1枚目は三条~東山三条間にて。写っているのは平安時代婦人列の紫式部清少納言であろうか。2枚目は東山三条~蹴上間、列が三条通から神宮道に曲がるところである。警官が交通整理している。平安神宮はもうすぐだ。この日は電車は遠慮気味に走っているように見えた。

地下鉄になってはもうこのような光景は見ることが出来ない。また京津線なきあとの地上の町並みもこの十年でだいぶ変わっている。京阪・京都市電など京都の風物に交じり合った鉄道路線が姿を消したのは寂しいことである。