JR東海 引退迫るキハ85 南紀に乗る

最近の鉄道車両の世代交代は早い。JR東海の特急用気動車キハ85もまだ古さを感じず十分な走行性能であるにもかかわらずSDGsや脱炭素などの世相の中でハイブリッド車HC85への置き換えが進む。すでに高山線のひだは置換が完了し残る紀勢線南紀も6月末での交代が決まっている。あの力強いエンジン音で100km/h以上の安定した高速走行は小気味よい。名残を惜しんで乗ってきた。

津から名古屋行き南紀4号に乗車。普通車ばかりの3両編成で先頭の1号車自由席に乗る。自由席でも2席を占有できる乗車率。しかしインバウンドの外国人が多い。

 

運転室からの前面眺望。客室からも見通せるこのパノラミックウインドウも見納めである。後継車のHC85では運転室とは遮断されている。

 

鈴鹿四日市、桑名と停車し津から1時間で名古屋到着。乗務員同士の確認点呼。隣のホームにはひだに使われるHC85が停車中。

ひだが出て行ったあと向かい側のホームから撮影。後ろ側3号車は同じキハ85ながら貫通型1100番台。

特急の名に恥じない走りっぷりを楽しめ車内もきれいで快適だった。ただオフシーズンの時期とはいえ乗客は少なく自由席でも余裕で座れて3両編成では少し寂しい。それからJR東海の在来線車両はどうして形式・種別関わらず皆同じ色合いにしているのだろう。新型車両HC85もまた同じような色合いである。JR他社や横を走る近鉄などと比べてもいささか没個性に見えもっとアピールを強めてもいいのではないか。HC85の活躍が始まる7月になれば多客期に入ることであろう。投入が多くの乗車の呼び水となることを期待する。

 

2023年5月25日乗車

以前ワイドビュー南紀に乗った時の記事

⇒ 松阪~尾鷲 ワイドビュー南紀乗車 - awatembowの日記 (hatenadiary.com)

 

JR東海 #特急南紀 #キハ85