80年代の名鉄 ②八百津線

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御嵩から北に県道を通って山を越えると八百津に着く。八百津は木曽川中流にできた集落で近くには蘇水峡という名勝がある。かつてここまでは名鉄八百津線が来ていた。ただし駅は町外れにあり中心地へは木曾川にかかる橋を渡り1kmほど歩いたところにある。そんな不便さから地元の人は余り乗ってなかったようだ。1984年から名鉄では末端の閑散線区では電車をレールバスに置き換えた。八百津線もその中の一つだった。ワンマン単行運転で1時間に1本程度の運転頻度で途中交換はなくピストン運転。名古屋への直通はなくすべて明智止まりとすっかりローカル私鉄になった。この頃はレールバスキハ1形が使われていた。なんとも可愛らしい車両だがこの程度で十分な輸送需要だった。この車両どこか東南アジアに売られたとか。今も元気に走っているのだろうか。八百津線は合理化策もむなしくジリ貧だったのかとうとう2001年9月末で廃止になった。

“八百津に入線するキハ1形。まだ架線が張ってある。いつか電車を復活させる意図があったのか。
八百津駅舎。ホーム1本の駅にしては立派なつくりである。

1986年3月21日撮影