国鉄越美南線のトロッコ列車

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

名鉄がだいぶ続いたので一つブレイクを入れましょう。

 

時は1986年、国鉄は翌年民営化を控えていましたが、越美南線は廃止対象路線に上げられJRに引き継がれることなくその年の12月に第3セクター長良川鉄道になりました。これは転換直前の最期の夏の写真です。普段はキハ40などの気動車が走っていた路線ですが夏限定でトロッコ列車が運行されていました。名前は「清流ながら」号。今となっては懐かしい旧型客車の間に貨車改造のトロッコ車両をはさんだ編成でDE10が牽引していました。写真のように列車の前後にトレインマークをつけていました。

 

列車は美濃白鳥から美濃太田まで延々走ってましたが、私が乗ったのは美濃市から美濃太田の間だけです。料金不要でしたが駅で清流ながらに乗ることを申し出て乗車整理券をもらう必要がありました。美濃市までは長良川の渓流に沿った風景をゆっくりと楽しめトロッコ車両に立ち入れるのですが、それ以南はこれといった風景もなく少し速度も上げるため立ち入れません。それでも旧型客車のゴトンゴトンと揺れる風情をしばし楽しみました。美濃太田到着が近づくと車掌さんのアナウンスがあり12月に国鉄越美南線は廃止になり第3セクター長良川鉄道になる旨の説明がありました。長良川鉄道になった今でもトロッコ列車はひきつがれていますが、この頃のものとは違い貨物の車掌車や無蓋車を改造したものになりました。

 

1986.8.24 DLは美濃市で客車は美濃太田で撮影