伊勢鉄道

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昭和40年代後半に国鉄伊勢線として作られた路線だったが乗降客数が少ないとの理由で国鉄末期に廃止対象路線にされてしまいJR化されることなく三重県などが出資する第3セクターに転換された。しかしこの路線の存在価値は四日市と津の間をスイッチバックせずに短絡できるルートであることだ。そのためJR東海の列車が乗り入れ通行料がこの鉄道の大きな収入源となっている。こういう経緯を読むと何か釈然としないものを感じるのは私だけだろうか。この現状を見ればJR東海の必要路線であることは論を待たない。線内の乗降客数が少ないからと切り捨ててよかったのだろうか。通過人員数を数えないというのはおかしいのではないか。それにこの路線の性格上紀勢本線の別線と考えた方が現実的ではないか。独立した路線としての乗降客数は確かに数は知れてるだろうけど、紀勢本線と通しで計算すれば通過人員も算定できるではないか。そうなればこちらの方が亀山経由より多く利用しているはずだ。各地の第3セクター化された路線がJRから線路を切り離され直通の恩恵を受けられずに苦しい経営を強いられているのにこの伊勢鉄に関してはJRの都合で特急や快速を直通させしかもそれを優先したダイヤを組ませるというのはいささか身勝手ではないか。そんなわけで私はこの鉄道を第3セクターに甘んじさせる理由はないと考える。JR東海の路線として隣接線と一元的に運行するべきものだと思う。
写真はいずれも先年引退したイセⅠ形LEカーである。国鉄幹線規格の長いホームに1両でチョコンと停まっているのは何かミスマッチな感じがする。今は遠くミャンマーの地で活躍しているらしい。①鈴鹿にて ②河原田にて 1991.1.4撮