大阪地下鉄今里筋線

イメージ 1

イメージ 2

昨年12月24日に開業したばかりのこの路線、大阪地下鉄としては長堀鶴見緑地線以来16年振りの新線である。近畿2府4県の鉄道路線はすべて乗車するというモットーを掲げている将軍、遅ればせながら乗ってきた。大阪市の東部東淀川区城東区、東成区と「東」の付く区を3つも通って南北に縦断する。東淀川区などは人口増加が著しいのに鉄道は阪急京都線だけで、区南部の住人には不便だったのが解消されよう。また地下鉄路線網でバイパスが出来て運賃が安くなったケースが203例発生したというメリットもある。とはいえ都心部は通らないし面白いことに従来の全ての地下鉄路線はそのメインルートである御堂筋線と接しているのにこの路線は接していない。そして沿線にこれといった名所もないし他の鉄道との接続もそれほど良くないのでヨソ者には利用しにくいロケーションである。京阪で京都方面から来ると接続駅は関目(→関目成育)なのだが、ここでは特急が止まらなくて降車しにくい。この日は金曜日で大阪市はノーマイカーデイと銘打って市営交通一日フリーの乗車券を600円で売っている。これを利用しない手はない。特急で天満橋まで行きそこから地下鉄谷町線経由で乗りに行くことにした。太子橋今市が乗換駅でそこからまず北の終点井高野まで乗ることにする。太子橋今市は乗換駅というが結構歩かされる。ちょっと分かりにくかった。まあ新しいホームは明るくきれいである。線路際には新幹線の熱海や新神戸と同じような柵が設置されている。昨今の事故予防のためには必要なものだが鉄ちゃん泣かせなのも事実。それでもガラス張りにされるよりは写真は撮れる。長堀鶴見緑地線と同じく鉄輪型リニア式の断面の小さな車両80系4連である。ラインカラーは柑子色あるいはゴールデンオレンジと呼ばれる色だが京阪特急の黄色とよく似ている。井高野に着いて外に出てみた。地上の乗り降り口もこの柑子色に塗られており少しケバイ。周囲は団地の並ぶ住宅地。そばに市バスの停留所もある。梅田方面へ行くバスも頻回出ている。だが時間はかかるようで、これからは地下鉄を乗り継いで行く事になるだろう。そこで気がついた。京阪はともかく阪急とは接続していない。もうすぐ近くまで来ているのに。どうやらこれは大阪市が地下鉄の乗客を他社に逃がさずに自路線だけで都心まで運ぼうと目論んで意図的に接続させないで置こうとしているのではないだろうか。市営モンロー主義が今も残っている表れだろうか。特に何もないところで雨も降ってきた。再び地下鉄に乗り一気に今里まで乗った。あまり混まない。この先南へ延伸の計画もあったが見通し不透明のため凍結となった。決して前途はラインカラーのようには明るくなさそう。今里でラインカラーピンクの千日前線に乗り換えたがどうもこの線はどこの駅も照明の暗さが気になった。