上田交通別所線

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長電で屋代に出てしなの鉄道で上田まででて上田交通にも乗った。乗ったといってもただ往復しただけだったが。現在ここの鉄道会社は上田電鉄と社名が変わったが上田交通の名は持ち株会社として残っている。別所温泉へ向かう足として走り続ける。有名なのは丸窓電車と呼ばれるモハ5250型だが、すでに現役は退いている。今走っているのは元東急7200系だった7200型5編成である。東急の祖である五島慶太がこの地域の出身であることから古くから東急の傘下として縁が深い。7200の前には5000が走っていた。しかしその頃のことはもちろん知らない。まして5250の走っていたことなど…。

 

往復運賃と同額の一日フリーきっぷがあったのでそれを購入する。上田駅を出た電車は市街地を抜けて千曲川の鉄橋を渡ると広々した塩田平をのんびり走る。地方私鉄にしては若い人が結構乗っているなと思ったら大学前という駅で多く降りていった。長野大学の最寄り駅であった。車庫のある下之郷で大きく向きを西に変える。このあたり信州の鎌倉と呼ばれ旧跡がいくつもあるようだが今日は立ち寄る時間なし。最後に割と急な勾配を上って終点別所温泉着。雰囲気がどこか近鉄湯ノ山に似ているが、こちらは風情のある駅舎だ。例の丸窓電車5250型がホームの隅に静態保存されている。今も何年に一度は手入れされ塗装しなおしているそうだ。車両の前に「喫茶・丸窓」という看板の出た店があったが閉まっていた。保存されている意気には頭が下がるが活用法に一考を求めたいと思う。界隈をぶらつき銭湯に入って来た道を戻っていった。いずれまた温泉に泊まりで再訪したい。

 

2002.2.10撮