名鉄の古い写真 1.緑・黄・赤

先日京阪電車が中ノ島線開業に際して全車両の塗り替えを発表して、そのカラーリングに賛否両論出されている。長くなじんできた色を変えるのは色々な声が出てきて当然だろう。

 

さて名鉄は今でこそ特急用以外の車両の大部分が赤一色になっているが、70年代半ば頃まではいくつかの色が混在していた。1975年時点では3色見ることが出来た。

 

①緑
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旧型車旧来の色である。3800型までの旧型車はこの色で登場したが、その後いろいろに塗り替えられていった。この頃残っていたのは車内の近代化もされていない原型を残したものだけだった。編成のうち1両だけが緑色というような使われ方をしていた。808 8月13日蒲郡にて

 

②黄色に赤帯

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1966年頃から一時薄紫一色という塗装があったがあまり目立たず褪色が大きいということで2年ほどで消えてしまった。それにかわってこの色が登場した。はじめは5000や5500などの新性能車に採用され続いて車内を近代化した旧性能車にも波及した。しかし新性能車は赤色に塗りかえられることになり更新後の旧性能車だけに残された。
2731 8月12日 津島にて

 

③赤一色
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ご存知7000系パノラマカーで登場した色である。それは名鉄のイメージを一新した強烈なインパクトだった。最初はパノラマカーだけの物だったが、1970年頃から新性能車全体に広がることになって、そしてさらにこの1975年ころに全ての車両をこの色に統一することになった。この写真を撮ったのが旧型車の塗り替え車が出始めた頃である。実はここに撮った3850で新塗装をはじめて見たのだが度肝を抜かれた。国鉄で例えればそれまでぶどう色だったゲタ電に特急色を塗ったようなことだから正直名鉄のセンスを疑った。はじめはそんな感覚だったが全ての車両が塗り替えられるに及んで慣れてきて、旧型車でも颯爽と走っているように見えてくるから不思議な物である。2858 8月12日 津島にて