名鉄の古い写真 3.こんな特急もありました

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名鉄で離れ小島的存在の瀬戸線が現在のように地下の「栄町」を起点とする前は本陣通が堀川を渡る景運橋のたもとにあった「堀川」という駅が起点だった。しかしこの駅はずいぶん外れで一部の普通列車しか発着しなかった。その2つ先の「大津町」が市役所や県庁に近くて比較的賑わうところで多くの列車はここから発着した。その頃には瀬戸線にも特急が走っていてそれはすべて大津町発着だった。

 

モ900とク2300という2両ペアになった特急用車両があった。古い車両だが車内をクロスシートにしてパノラマカーと同じスカーレット色に塗り前面にはパノラマカーと同形の種別表示板を掲げたもので瀬戸線ではピカイチだった。

 

瀬戸線に初めて乗ったのは1975年8月11日だった。名古屋の地理もよくわからずに地下鉄を栄で降りて炎天下を大津町まで歩いた記憶がある。瀬戸線のクラシカルな特急車両に乗れることを期待して暑いとも思わずに歩いた。切符を買い掘割の中の小さなホームに立ち特急が来るのを待った。が、やってきたのは写真のような車両だった。特急用よりもさらにクラシカルな普通列車ロングシート車モ703。付随制御車との2連だったが車内は貫通していなかった。付随制御車の写真は撮っていないのでどんな車両か今不明だがこのモ700とは全く違う形だったのがうかがえる。こんな特急にめぐり合えたのは運がよかったのか悪かったのか…。

 

帰りのことが記憶も写真もないが、瀬戸からバスに乗って高蔵寺?へ出て中央線で帰ったようだ。結局栄町乗り入れ前の瀬戸線に乗ったのはこのときの往路だけになってしまいモ900の特急に乗れる機会は持てなかった。次に瀬戸線を訪れたのはこのときである
→ http://blogs.yahoo.co.jp/d19756236/29015542.html
このときにはモ900はもちろん瀬戸線に特急がなくなっていた。