蔵出し写真・1972年広島旧型国電

この年1月に広島まで行っている。3月に山陽新幹線岡山開業を控え姿を消す予定の在来線の列車を見に行くためだった。これも姿を消す予定の京都発の夜行客車急行「音戸」に乗って朝広島についた。このとき撮った旧型国電の写真が残っている。当時広島地区の旧型国電は80系が主力であった。それらは3月の改正後もまだまだ活躍する予定でいくらでも見られたのであまり珍しいと思わなかったようで写真が残っていない。あるのは可部線の17m級と呉線の73系だけである。

 

可部線のクモハ11他2連、
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三段峡行き列車の車窓から古市橋で交換時。前面は黄色の警戒色にされていた。すでにそのころ17m車は少なくなっていてここの車両も近いうちに20m車に置き換わると言われていた。可部線は猫の額のようなところを走り急カーブもあるので20m車をもてあますのではないかなと思った。とはいえ三段峡まで行くDCの長さは21,3mもあるので余計な心配だった。

 

呉線クモハ73他、広島にて
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のちに前面は一部オレンジ色との塗りわけになったが当初はウグイス色一色だった。73系は呉線には1970年の電化完成時に投入されたのだがどこかからのお下がりを色を塗り替えただけで使われていた。いずれも73系は当時関西でもまだ残っており車内が暗くていい印象は持っていなかった。新規投入とはいえこのような車両を持ってこられ電化前のDCよりレベル低下で広島の人はいい面の皮だななどと思っていた。まだまだ旧型国電がどこででも見られた時代である。

 

1972年1月15日撮