四十数年ぶりの再訪・わが鉄好きの原点風景

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子供の頃住んでいた家は内湯がなく入浴は親に連れられ銭湯に行っていた。その銭湯の隣には木炭や練炭などを売る燃料屋があった。そしてその燃料屋の敷地内なのだが傍らに幅3m弱の敷石が敷かれた通路が伸びていた。部外者は立ち入れず奥の様子はわからなかったが倉庫に通じている様だった。その通路には線路が敷いてあって幼い子供にはそれは大いに興味をそそられる存在だった。「どんな車両が走るのだろうか」。おそらく商品の搬入搬出にトロッコが使われていたのだろうが、その姿を見ることはついぞなかった。でもそれからはどこであれ線路が敷かれているのを見るとそこに何が走るのかという興味は尽きないようになった。やがて住まいは移りこの場所のことは忘れていった。

 

先日この付近に来る用事があってたまたま前を通りかかった。確かこの辺に銭湯があったなと思い返したがもうなくなっていた。ところが燃料屋のほうは、その日は日曜だったためもあり開店しておらず現在も営業しているのかは確認できなかったが、まだ建物もそのままに残っていた。そしてなんとその横の通路には線路が今も残っているではないか! 燃料屋という業種が残っているだけでも希少だがまさか線路も残っていたとはもう感動ものだった。これが私を鉄にさせた動機です。懐かしくて写真をとっておいた。

 

2008.11.2 京都市左京区