京都国際マンガミュージアム 赤塚不二夫マンガ大学展

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第26回国民文化祭・京都2011協賛事業のひとつとして、1960~70年代に一世を風靡した漫画家赤塚不二夫を再発見することを目的とした展示が開かれている。今の50歳以上の日本人なら誰でもその作品に接したことがあり、子どものころの家族アルバムを開くと必ず「シェー」のポーズをした写真があるという伝説が伝えられている。その年代の人ならマンガキャラクターのどれかをソラで描けるはずとも言われる。様々な作品の多彩なキャラクターをいくつも思い浮かぶ。この展示はただそういった作品やキャラクターの紹介やノスタルジーだけで終わるのではなく、社会現象にまでなったその創作活動の内情を明らかにしていく。その破天荒なギャグは赤塚一人だけから発せられたのではなく結成したフジオプロのスタッフや編集者とのぶつかり合いの中から生まれてきたものであった。2008年赤塚が没したとき葬儀で参列者総代として弔辞を読み上げたタモリはこう締めくくった「私もあなたの数多くの作品の一つです」。彼の人生そのものが時代の先を行く芸術作品だったのだ。
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京都国際マンガミュージアムで12月25日(日)まで開催