京都市山科区 牛尾観音の惨状

JR山科駅から東南へ約4kmの山間に建つ牛尾観音は北の音羽山と南の醍醐山の中間に位置しハイカーたちに休息場所としてよく利用されている。私も何度か訪れたことがあり今回(3.2)また訪れたのだが…

 

桜馬場
寺の南側にある広場でバーベキューを楽しむ人たちも多く春には花見の穴場である。
しかし今回訪れてわが目を疑った。
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この荒れ果てたざまはどうしたことだ。昨年9月に京都地方を襲った台風18号はこの地にも爪跡を残していったのだ。この先に寺門から境内までの登り道の参道があるはずなのだが、悪い予感が…

 

一昨年9月16日に訪れた時と今回との変化を見てみよう
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綺麗に整備されていた石段が土砂に流されていた。石灯籠も片方なくなっている。
歩行者用参道とは別に自動車でも参拝できるよう自動車用参道も作られておりそちらは大丈夫だったのだがここまでの道が一部崩壊して自動車通行止めになっていて来ることができない。自然の力の恐ろしさをまざまざと見せつけられた。

 

壊れた石段を登りつめて
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本堂は何事もなく建っていた。先月半ばに降った雪がまだ残っている。市街地より気温が低いことがうかがわれる。ここに住職さんが居住もされている。

 

本堂のすぐ横にあったはずの
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木に架けられたシュールな滑り台ががけ崩れで木ごとなくなってしまい生々しい崩落を見せていた。本堂が無事だったのが奇跡的に思える。

 

市街地からここまでの道が補修作業中で車も重機も入れず人の行き来はできるものの半ば孤立状態である。一刻も早い復興を祈る。

 

2014.3.2再訪