16番 キット改造 Wルーフのスハ32

昨年深い考えもなく安いと思って衝動的にヤフオクで小高のスハ32ペーパーキットを入手。先月ふと中学生の頃夏休みの旅行で肥薩線人吉を訪れたときWルーフのスハフ32が停まっているのを見たことを思い出した。そうだ、Wルーフを作ってみよう、スハフではなくスハのキットだけどまあ大差ない、これでいこうと思い立ち今月になって取り掛かった。

 

キットをそのまま組めば丸屋根の後期型になるのでキットの屋根板は使わずWルーフに変更。でもWルーフの製作法を書いた記事など見つからず自分で考えるしかない。木材の一体成型にはしたくない。なぜならモニター屋根の明かり窓越しに向こう側が見通せるようにしたいから。角材やプラバンを組み合わせて作ることにする。

 

では開始
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直径10mmの半円柱材を二分して左右に分ける。両モニター部は1mm厚プラバンから切り出し。真ん中は余っていた床板を幅23mmに詰めて車体長に合わせる。それらを継ぎ合せて車体に接合。一体でないとぴったり接合しにくく苦労した。なお車体側面の方もこの写真ではわかりにくいがリベットを表現するためあらかじめ裏側から千枚通しで打ち抜きした。

 

形ができる
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強度を持たせるためモニター内に角材で作った梁を6本入れる。車端部は手ごろな大きさの木材を整形して取り付ける。その上から1mm厚プラバンでふたをする。裾部のベンチレター位置に取り付け穴を開けておく。このあとモニター部にはさらに幅25mmにしたボール紙を貼り付ける。

 

下塗り
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ベンチレターや車端ステップなど取付け床板に床下機器をつけて車体完成。サーフェ―サー塗装後全体に耐水ペーパーで軽く下地研ぎ。私の場合屋根は400だけ、車体側面と妻はさらに800、1200と目を変えて3度研ぐ。

 

完成
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車体はグリーンマックスの2番9番、床部はクレオスのジャーマングレイを使用して本塗装。そのあと室内灯配線、レタリングシート貼り、ガラス板・幌・台車取付を経て完成。線路に通電状態で撮影。屋根高さがややオーバー気味な印象だが上記のやり方ではこれ以上低くするのは難しい、研究の余地あり。

 

あのスハフ32を見たとき以来人吉を訪れたことはないが先日の地震で被害はなかっただろうかと完成を喜びつつも気をもんでいます。ご無事でありますように。

 

2016.4.23完成