イメージ脱皮を図る京阪大津線

既報のことだが京阪は大津線について4つの駅の駅名変更と車両の塗色変更を発表した。昨今どこの鉄道も少子高齢化に伴い沿線の乗客が減少していて経営が厳しい。減少した分は国内外各地からの観光客を呼び込む戦略にシフトしている。京阪も例外ではない。今回の決定も初めての乗客でもわかりやすく乗りやすくしてかつ京阪のイメージを印象付けさせるための一策である感が強い。

 

⇒ http://www.keihan.co.jp/corporate/release/upload/2017-02-13_otsu-ekimei.pdf
駅名変更は来年3月予定。4駅が初めての乗客にもわかりやすいような名前になる。

 

⇒ http://www.keihan.co.jp/corporate/release/upload/2017-03-13_otsu-design.pdf
塗色は京阪本線のものと揃えられる。本線はすでに変更が完了しているので大津線が変えられるのも時間の問題と思っていたがついにその日が来たようだ。変更はすでに始まっていて逐次増加していくところである。

 

ファンとしては今のうちに旧駅名と旧塗色の写真を撮っておかなくてはと思い此度見に行ってきた。特に名前が変更される予定の4駅で濃淡緑色の旧標準色の車両を撮ろうと狙った。

 

浜大津
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びわ浜大津に変更。駅前に遊覧船の乗船場やバスターミナルがあり湖都の玄関口にふさわしい名前にする。阪急阪神が三宮を神戸三宮にしたり近鉄が難波を大阪難波にしたのと同じ発想であろう。

 

別所
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大津市役所前に変更。駅のすぐ前に市役所があり最寄り駅として知らしめる狙いだろう。京津線の乗り入れ先の京都市地下鉄には京都市役所前駅があり1枚の切符で市役所から市役所へ行くことができる。いっそ本線の淀屋橋大阪市役所前にしては如何?

 

皇子山
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京阪大津京に変更。近接するJR湖西線大津京駅に合わせて連絡駅としての存在感を高める狙いであろう。同様なJRとの連絡駅である石山や膳所に合わせて京阪を冠している。JRとの2ショット写真はなかなかできない。さて次のはこの駅とは相反する例。

 

坂本
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坂本比叡山口に変更。本駅から東に500mほどのところにはJR湖西線比叡山坂本駅がある。こちらは駅名を揃えることはしなかった。離れた場所に同駅名を作るとかえって誤乗などの混乱を招くとの配慮だろうか。でも二つの地名の並べ方を変えただけというのが「同じじゃないけど結構近いんですよ~」とそれとなくアピールしているように見える。この駅は構内での車両撮影はしにくいので構外からチラッと撮るのがやっと。

 

そして最初の新塗色の編成
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707+708の編成。浜大津にて。今回塗色変更は石山坂本線だけでなく京津線800系にも及ぶことになった。そこで誤乗防止のため各線の識別マークを表示することになった。方向幕の横に描かれている逆三角形のものが石山坂本線のマークである。さて上記のように坂本が駅名変更されることになったがその暁には坂本の行先表示も坂本比叡山口になるであろう。新塗色に坂本行の表示はそれまでの過渡的なものとして今のうちに撮影を。

 

すべて2017.6.18撮