#漫画、コミック

半魚人

夏といえばホラー。ホラーといえば楳図かずお。となるが、私はそもそもホラーものにはそれほど関心は無い。だがこの作品は初めて見たホラー漫画という意味で印象深いものである。楳図の前にはホラー漫画というものは確立していなかったと思う。これは確か196…

丸出だめ夫

恥ずかしながらテストで0点を取ったことがある。それは中1の理科のテストのことだ。全部で5問あったがこんな具合。1問目、食塩水に浸けた卵の浮力を問う問題。「うわ、しょっぱなから難しい問題! こんなの後回し」2問目、その卵の重さを求める問題。「…

マグマ大使

昔の人気漫画は必ず朝日ソノラマという会社からソノシート(もう死語だね)が出ていた。大抵A面に10分程度のドラマ、B面に主題歌と副主題歌が収録されていた。親にねだったり少ない小遣いで買ったものだ。私の子供時代のインパクトという点で手塚治虫の漫…

夕焼けの詩

昭和30年代へのレトロ趣味のブームが続いている。テーマパークや食堂街で町並みを再現する。その当時の食べ物やおもちゃを復活させる。自動車のデザインに当時のスタイルを一部取り入れる、etc。今の日本経済の成長の鈍化、社会の閉塞感、価値観の変化と世代…

スーパージェッター

ぼくはジェッター、一千年の未来から時の流れを越えてやってきた。流星号応答せよ、流星号… 来たな、よーし行こう! 木曜日夕6時TBS系ネットで8マンの後継番組として登場したアニメ番組である。30世紀から流星号という名のタイムマシンで20世紀にやってきた…

男おいどん

SF漫画家としてならす松本零士の作品の中でなぜか一つズッコケ路線上にあるこの作品には高校生のころ愛着を覚えた。昭和40年代にはこのような貧困な下宿生活を送っている若者はあまた存在して、その貧困さを誇示することすらあった。そんな時代だから大山…

ねじ式のこと

私も生身の人間、うつモードになることもある。そんなとき目を通したくなるのはつげ義春の漫画。世のつげファンの中には全ての作品を蒐集する向きもあろう。しかしかれの作品は「ねじ式」を始めとするガロ時代に作風が確立したといってよい。そこに生まれた…