夏に乗りたい路線・南海高野線

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以前南海の21000系ズームカーを載せている。
30年前の写真その4・南海河内長野 - awatembowの日記 (hatenadiary.com)
河内長野で降りるとひやっとしたなどと書いているが、さらにその先橋本以南へいけばなおさらだったろう。そんな路線にはやはり夏に乗りたい。橋本を出て紀ノ川を大迂回した後山に入っていくと少しずつ涼しくなっていく。橋本からは単線でローカルムードも盛り上がる。九度山あたりで交換の待ち合わせをするが、その間ホームに降り立つとやはり涼しい。蝉の声が聞こえたりする。そしてそこから終点にかけていくつもの小さなトンネルをくぐっていく。私の記憶では24あったと思うが。冷房中は窓を開けられないので実感できないが一つ抜けるたび空気が変わり涼しさが増して行くように感じる。ここまできたら窓全開の方が快適なのでは。(「こうや」は開けられない)。今は赤い2300系が主力で走っているがやはりここに似合うのは緑の木々に溶け込んでいた旧塗色の21000系だったのではないか。昔の色彩は捨てがたく思う。さてこの線の終点は極楽橋だが、ここで下車する人はほとんどなくみんな高野山行きのケーブルカーに乗る。上へ行ってしまうと金剛峰寺を中心とした門前町が結構賑わっていて拍子抜けする。東京の人の感覚では避暑にきたつもりの軽井沢の町が東京並みに賑わっているのを見るようなものである。そこでへそ曲がりになって極楽橋の駅から出てみよう。確かにその名のついた小さな橋があるが他に何もない、誰もいない切り立った小川が流れているだけでそれほど景観も良くない。そんな何もないところの空気を吸うのもまた楽しからずや