長野電鉄木島線

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JR飯山からバスに乗り換え千曲川の向こう長電木島へ。運賃260円なり。降りたところはやはり雪の中だったが、飯山駅に比べるとひっそりとした駅舎だった。時はソルトレークシティーで冬季五輪が開幕されていた頃で、日本のスキー選手がこの近くの高原で直前に実戦練習をしていたというところなのだがそのような気配は微塵も感じられなかった。時代に取り残されたような古い木造駅舎の中を通ってホームに出ると雪が積もっている。駅の先には1両分だけ収納できる小さな木造の車庫があったが何もとまってなかった。やがてやってきた電車は元営団日比谷線3000系だった3500系2連の信州中野行きである。マッコウクジラみたいなスタイルのこの電車、かつては築地市場の近くを走っていたのに山国の雪に包まれて走ることになるとは思ってもいなかっただろう。山クジラといえば猪肉のことである。車体中央に赤帯が入り赤身がふえて牡丹鍋閑話休題、発車までまだ時間がある。ちょっと駅から離れて電車を撮ろうとして雪に足を踏み入れながら歩いた。雪がとけたらここには何があるのだろうか。木島駅の情景を何枚か撮った(①~③)。そして発車。空いていたが、わが同類「鉄」と思しき人たち数名。最初は一面銀世界だったが、単線の路線中一箇所交換駅あり。この駅を過ぎると下り坂になり雪は次第に薄まる。終点信州中野に着いたら雪はなかった④。のと鉄道のときと同様な体験である。そしてかつては観光用に長野から特急も走らせていたこの線もやはりのと同様に近年の乗客減に歯止めがかからず2002年3月末で廃止となった。

 

2002.2,10撮