秋はもうそこまで

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昔の仏教信徒は南無阿弥陀仏の百万回も唱えれば成仏ができるなどと言われて本当に百万回も唱えた。これが阿弥陀の救いであると信じて。私たちは今「暑い、暑い」を日に何回も繰り返している。今年の夏は特に暑くてひと夏で5年分くらいは繰り返しているのではないか。暑いを百万回も繰り返したら何か救いがあるかしら。などと考えるところが凡人である。先日雷雨が日本をよぎり久々のお湿りとなって、これで少しは涼しくなるかと思いきや、今日はまた暑さのぶり返し。暑さは留まるところを知らず秋の気配は感じられない。

 

でも、

 

青々と草生す線路跡、秋に向けて黄色くなってくるこの時期である。蝗やばったなど秋の虫を迎えるための模様替え。夕方には日差しも和らぎ赤とんぼが舞う。しばし涼を感じる山間の古い終着駅である。

 

1996年8月24日若桜鉄道若桜駅構内