高岡・「吉宗」のカレーうどん

万葉線市民病院前で下車。ここにカレーうどんで名の知られた店「吉宗」がある。慌てん坊将軍としてはその名に惹かれて一度寄ってみたく思っていた。この店が別に時代劇「暴れん坊将軍」と関係あるわけではないが、かつてこの地でロケされた映画「少年時代」の製作スタッフがこの店を足しげく利用したことから名が広まったそうな。現在の「るるぶ」富山版にも掲載されている。

 

店構え
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電車を降りて市民病院のほうへ向かって歩き病院の手前で曲がるとこの建物が見えてくる。周囲はそれほど建て込んでいないのですぐわかる。ガイドブックなどでは人気が高くていつも順番待ちの客で込み合っているなどと書いてある。到着が休日の午後5時過ぎと少しはやめの夕食時間帯ということで覚悟して中に入ったが、思いのほか空いていてすぐに座れた。空席は他にもあった。店内は和風の造りだがなぜかクラシックのBGMが流れている。女子店員がすばやくお水を持ってきて「ご注文がお決まりでしたらお呼びください」という。一応うどん店としていくつもの品目があるのだが大部分の客はカレーうどんを目的でやって来るのだ。私も一通りメニューを見はしたがすぐにカレーうどんとライスを注文した。

 

カレーうどん
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やはりよく出るのだろう。10分もせずに運んできた。京都なら大盛扱いになりそうな大きな鉢に入っていてボリュームがある。熱々で匂いが漂う。15種のスパイスとピーナッツを混ぜて調合したとされる独自のルーが使われているらしい。見たところうどん汁というよりカレーライスにかけるようなどろりとした感触だ。まずはカレーを掬って口にする。やはりとろりとしていて太目の麺によくなじみ口の中でゆっくり味わえる。カレーうどんはあっさり目だと麺をすするとき汁が飛び散る不安があるがここのはそのような性状なのでそんなに飛び散らない。味はやや辛め。そこでライスを一緒に頼むことをお勧めする。鉢からそのまま食べるのに比べご飯に絡ませると不思議と辛さが和らぐような気がする。だから同じルーを使ってカレーライスとして出したらそれはそれでうまいのではないかと思える。また醤油で煮込んだらしき鶏肉が幾切れか入っていてそれが味に多彩さを添えている。これも香ばしいのだが女性・お年寄りにはちょっと多目かもしれない。
ゆっくりと味を楽しみいつしか満腹となった.一杯850円 ライス100円は値ごろと思った。
他のメニューも捨てがたいようなのでいつかまた訪れたい。

 

2010.9.20 喫食