それだけのために

毎年10月になるとJR西日本は「鉄道の日記念 1日乗り放題切符」を発売する。いわば18きっぷの秋季西日本限定版なのだが一日分だけというのは使い勝手がよく毎年これを使って小旅行をする。今年も連休の一日、これを持って出かけることにするが行ってみたいところがあった。

 

山陽本線笠岡駅
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今まで何度もこの切符や18きっぷを使って山陽方面に向かったが、笠岡を通り過ぎるときに気になるものがあった。駅の広島寄りに跨線橋があるが…

 

跨線橋の海側たもと
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橋げたの間に何やら鉄道車両らしきものが置いてある。それもかなり古そうだ。
そう、これがどんなものか見届けたかったのだ!

 

行ってみた
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駅から歩いて5分もかからない。橋の下が小さな児童公園になっていてその一角に置いてある。
かつてこの笠岡から出ていた井笠鉄道のホジ9という元ガソリンカーであった。
短い線路の上に完全な形で置かれていて内部に自由に立ち入りできる。
立ち入り自由はいいけど扉や窓は開放されたままで閉められない。

 

車内
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板張りで背持たれもないロングシート、シートというよりはベンチか。立つ客もつり革がなくて不安定そう。網を張った文字通りの網棚。軒下のためか激しい風雨にさらされることもなくまずまずの保存状態。ある意味鉄道車両の歴史を知る上で貴重な遺産。でも窓周りの黄色はもう少し濃い目だったような。

 

これを見るために京都から普通列車を乗り継いで4時間余、笠岡までやってきました。
見終えたら引き返す。笠岡での滞在時間29分。

 

2011,10.9撮