JR宇野線南半部

本州から四国へ渡るルートの一翼を担っているのが宇野線である。ただし現在幹線となっているのは茶屋町までの北半分だけでその先は瀬戸大橋線に連なっている。ルートから外れた茶屋町以南は支線扱いとなり1時間に1本程度短い編成の普通列車が走っているのに過ぎない。だが瀬戸大橋線ができるまではこちらがメインルートで終点の宇野は宇高連絡船に接続して2島間を行きかう乗客でにぎわった。そのような路線だから1日に何本も四国連絡特急・急行が走っていた。

 

そんな交通事情だった故その頃の感覚では四国は遠い存在に思えてそれほど旅行していない。したがって宇野線宇高連絡船にいつ乗ったのか思い起こしてみると、後にも先にもこの時だけだった。
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この時行きは夜行列車、帰りは指定席で通路側だったので車窓風景など全く見ていない。宇野線北半部は瀬戸大橋ができてからは何度も通っているが、南半部は未乗ではないといえまったく印象がない。このたび岡山へ行く用があったのを幸い42年ぶりに乗りに行った。

 

茶屋町駅
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3線2ホームの接続駅で大半の宇野行きはここからの折り返し運転である。幹線の上下線が外側を通り宇野行きは中央の線に割って入る。岡山発児島行き普通と本駅発宇野行き普通が接続しているところ。宇野行きはワンマン運転の213系2連である。駅を出てもしばらく瀬戸大橋線と同じ高架線を走り1kmを過ぎたあたりで分岐して高架から降りていく。

 

迫川駅
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茶屋町から3つ目、時刻表を見ていても「はざかわ」と読むとは気づかなかった。線内のほとんどの駅は行き違い長の長い交換可能駅になっていてかつて長大編成の列車が通っていた名残を伝える。そのような設備がありながら乗車した列車は終点宇野につくまで一度も行き違いをしなかった。日中は1編成がピストン運転するのみということである。来るまで広々した岡山平野の中をスイスイ走るようなイメージを描いていたが、実際には岩肌が露出しているようなごつごつした低い山が並び立っていて意外と山間路線という感じだ。

 

宇野駅
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茶屋町から23分で到着。ホーム1本で2線だけのこじんまりした終着駅である。昔は連絡船乗り場まで線路が伸びていて広い構内を持っていたがもはや跡形もない。昔東京からの長大編成の列車が止まれるような長いホームだったが短くなってしまった。機回し線もない。

 

宇野駅
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これも瀬戸大橋線開業後に建てられたもので小さいながら新しい。内部の一角に観光案内所がありレンタサイクルが借りられるので自転車で市内巡りするのも一興。連絡船がなくなったとはいえ線路を少し引っ込めすぎたと思う。もう少し海側へ張り出していたら高松や小豆島へのフェリー乗り場も近いのに。

 

曇天ながらこの後レンタサイクルを借りしばし市内巡りをした。

 

2014.10.20 乗車