美術鑑賞

釉裏紅瑞穂瓶

今は台風シーズンだが、これが過ぎれば実りの秋。それにちなんで一昨日床の間に出した。京都在住の陶芸家河合誓徳氏の作品。彼の得意とする釉裏紅で豊かな実りあるいは太陽の恵みを表現している。特徴的な肌触りのよさがつい手を触れさせてしまう。だが古い…

青磁小瓶

高さ21cm、胴径8cm。箱付き。鶴首が少し曲がっており、肩の部分にうっすらと象嵌が入っています。去年私の誕生日に頂いたもらい物です。私のイメージに合うとか言われたのですけどなぜでしょうか。確かに青磁は好みですが。

頂き物

先日友人の陶芸家が展覧会に出展したので景気付けに酒瓶を持ってお祝いに行った。数週間後お礼状とともに丁重に包まれた荷物が届いた。開けてみると一目で彼の作品とわかる徳利。青花で草文を描きほんの微妙に緑釉をかけてアクセントにしている。形も親しみ…

ゴッホ展を見に行った

大阪の国立国際美術館で開催中のゴッホ展へ行ってみた。評判が高くてすごい人出だと聞いていたので午前中に現地に到着したのだがすでに入場を待つ長い列ができていた。暑いけどこれに耐えねばならぬ。45分ほどでやっと館内に入れた。これ以上炎天にいたら耳を…

所持品その3

青花草花蝙蝠文面取瓶 高さ26cm、胴径17cm 平成12年頃京都での骨董市で発見。李朝ものといわれたのを信じて購入。3万を2万7千に負けてもらう。京都の高麗美術館の所蔵品によく似た作品(青花格子文面取瓶)がある。そちらのは胴の腹が格子文に…

ロイヤルコペンハーゲン展を見て

現在大阪東洋陶磁美術館で開催中の「デンマーク王室の磁器コレクション-ロイヤルコペンハーゲン」を見てきた。西洋のものを東洋陶磁美術館で行うのも変だが、陶磁専門の美術館と言うと関西ではここが随一だしロイヤルコペンハーゲンも時期によって中国陶磁や浮世絵の影響を受け…

高麗白磁

高麗といえば青磁が良く知られており白磁といえば李朝と思われているが、高麗時代にも白磁は作られている。中国の影響を受けて作られ全羅北道扶安付近で産出されている。ただ当時の世相に合わなかったためかその量は少ない。 京都国立博物館にはその代表的な…

所持品その2

粉青沙器白泥地鉄絵魚文俵壷 一昨年暮れ高知日曜市の露店で見つけた。形、文様ともよくまとまった姿で、魚の絵は大阪の東洋陶磁にあるものと感じが似ている。ただ刷毛目としては白泥のつきがやや不十分でふんわりした感じにかける嫌いがある。しかし李朝らし…

所持品その1

青磁象嵌蒲柳水禽文瓢形瓶 10年前某中国物産店の棚に並んでいた。周囲はいかにも中国製というような極彩色あるいは手の込んだ模様の瓶ばかりの中にあって妙に落ち着いた存在感があった。青磁といっても明らかに宋や元時代のものとは違ったくすんだ色である。…