新年秒読み

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クリスマスが過ぎた残りの一週間というのは子供達は冬休みだし大人達も何となく本来の仕事というのはおいて年内の残務整理や新年の準備に追われて新年を迎える気持ちが逸る。今年はあんなことがあった、あれをしておけばよかった、あれを忘れていたとかいろいろ思い返すのもこの頃になる。そんなことを数えていけばやはり108くらいにはなるだろうか。年間通して大小あわせりゃ3日に1日くらいは反省すべきことはあったか…。ま、そんなものだろうな。

 

そんな煩悩を打ち払うために毎年大晦日に108回鳴らされる除夜の鐘。その中でもよく知られているのは京都知恩院の重文大鐘。高さ3,3m、口径2,7mは国内最大級。僧侶が17人がかりで突く。面白いのはあのアインシュタイン氏が京都に来たときこの鐘を見にきたそうだ。鐘の真下に立って後、鐘を突かせた。真下では音波が相殺して無音の場所があることを示したという。よくそんな大それた事をしようと思ったことである。でもこの話、煩悩に苛まれているとき逃げずに向き合えば、さまざまな煩悩は打ち消しあって消えていくものだということを教えてくれているのかもしれない。すべての迷いは「相対性」のものだ、なんて言うのは皮相かな。(京都新聞12月25日版より)

 

ランナーは競技場に帰ってきました。ゴールまであと少し。ラストスパートをかけよう。