客車寝台急行へのエレジー

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先日記事に載せた「あかつき・なは」「銀河」といった歴史ある夜行客車列車がとうとうJRダイヤ改正で廃止になった。最終日は大勢のファンが詰め掛けて発車を見送ったことが大きく報道された。ことに「銀河」廃止によって寝台のついた客車急行は北海道の「はまなす」だけになってしまった。かつては全国にさまざまな名称の列車が走っていて想い出をお持ちの方も多かろう。華々しい時代を知る者にはさびしい現況となった。

 

今回廃止になった「銀河」は最後24系になっていたがその昔は10系客車だった。今思うと幅52cmで三段の寝台は窮屈だったが、1車両に54名も寝られたのは寝台のニーズが高かった往時には重宝な存在だった。これも昭和の想い出、ALWAYSの世界をしのぶ便(よすが)として写真を出しておこうと思う。ところが…

 

その昔駅でよく見かけ何回か乗せてもらった記憶もあるのにそれを写した写真はまったくない。何しろ夜間に見ることがほとんどだから撮影の条件はよくない。今のようにストロボ内臓のカメラなど持っていなかった。撮るとしたら昼間となる。そんな写真があっただろうか。

 

ありました。一昨年クヤ153の記事を出している→ http://blogs.yahoo.co.jp/d19756236/folder/183783.html?m=lc&sv=%A5%AF%A5%E4%A3%B1%A3%B5%A3%B3&sk=0
この写真は向日町運転所で撮ったものである。よく見ると左隅に少し客車が写っている。サボが挟まっていてどうやら寝台急行に使われていた編成らしい。クヤの隣に並んでいたのだ。クヤを写したネガを見直してみるとやはり撮っていた。オハネフ12である。ただしサボがついていないところを見るとクヤの写真に写っているのとは別の車両のようだ。はっきり覚えていないが何両かつないでいたのかもしれない。車番もわからず何という列車の編成かもわからない。クヤの写真もだが1976年7月まではわかるが日にちまでは不明。あいまいだが唯一10系寝台客車を撮った写真として、客車急行寝台への哀歌の代わりにここにお示ししよう。