愛知こどもの国 こども汽車

蒲郡線に乗ったらここは訪ねてみようと思っていた。こどもの国駅から徒歩15分ほどにある愛知こどもの国。三河湾を見渡せる西尾市南部山手の広大な敷地を開いて作られた愛知県営の遊園地である。こどもの国の名の通り児童が遊んで楽しむための遊戯施設なので家族連れで行くのが一般的だろう。そんなところへ壮年男が一人で行った。お目当てはゆうひが丘に走っているこども汽車である。

 

遊園地の乗り物の一つで正式な鉄道とは見なされないが、1974年この公園の開園に当たってわざわざ新造した蒸気機関車と客車を走らせ続けている。1974年といえば国鉄で動力の主役は電気やディーゼルになり蒸気機関車はいよいよ終焉に近づいたころである。そんな時期に蒸気機関車を一から作ったというニュースを知って驚いたものだった。この機関車を作った福島県のメーカーはその後TDLなど他の遊園地向けにも何台か製造した。またここの路線は園内を周回する1km余のものだが軌間は762mmと遊戯用としては大きく信号や標識、給水塔や転車台もある本格的なもので実物の軽便鉄道と遜色ない。

 

料金は大人1回200円、休日は1時間に3回程度運行し1周約7分で走っている。
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機関車の後ろ炭水車を模した電源車を従えそのあとに客車5両を引いている。機関車以外の車輛もすべて同じメーカーが製造した。この客車、オープンデッキにサッシ窓の組み合わせがなかなか好ましく模型化したくなるようなスタイルである。

 

三河湾を見下ろす大パノラマ
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路線は公園内でもかなり高いところを走っているので車窓は雄大である。下に見える道路にはランドトレインという列車を模した送迎用自動車が通る。ダブルで撮れたらと思ったのだが…

 

上の写真の場所を道路側から撮ったら
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高原列車の雰囲気十分。もちろん開園中の昼間しか走らないがもしも夜間走っているのをここから見れば銀河鉄道の夜になりそう。撮影の後自分も乗車して乗り心地を堪能。

 

2013.7.28撮