京都駅にて 奈良線105系とKTRの車両

JR奈良線の電化当初105系が運行されていたことは前に書いた。
http://blogs.yahoo.co.jp/d19756236/18777571.html
ここで示した写真では京都駅の奈良線ホームは今の10番線1本しかなく現在8,9番線のあるところは留置線であったことがわかる。これが国鉄末期の1985年のものである。

 

JR化後もしばらくは105系が引き続き使われていたのだがそのころの写真はないか調べてみたら1枚見つかった。
イメージ 1

原画では奈良線部分がかなり暗くなってしまっていてコントラストを補正したため色が不自然であることをご了承いただきたい。奈良線ホームはやはりまだ1本のみで現在の10番線は8番線だった。そして新しい8,9番線の増設工事が始まっている。そしてその向こうの留置線には北近畿タンゴ鉄道の特急用001形と普通用800形が写っている。なぜこのような写真が撮れたかというとこの月の半ばに山陰線園部電化とJR宮津線のKTR移管を伴ったダイヤ改正が控えており、この日京都駅でKTRの新車展示会が行われたためである。すでに展示が終わって留置線に入線してきたところを奈良線ホームから撮ったわけである。
その後奈良線は一部複線化、駅の新設や既設駅の線増工事が行われて列車本数が増加して105系は撤退した。
宮津線をJRから引き継いだKTRは001系を投入して京都からの直通特急タンゴエクスプローラーを運行したが故障が多くその任務をはずされて宮福線経由のJRの電車特急に取って代わられた。
宮津線を走る800形は阪急6300系のデザインを取り入れたといわれて第3セクター車両としては垢抜けした好ましいスタイルだが第3セクター鉄道のなかで赤字額が日本一というKTRにおいて苦戦している。
どれも今では京都では見られないので珍しい取り合わせである。

 

1990.3.4撮